夜のパリ、閉鎖されたポンヌフ橋の上に住むホームレスの男アレックス(ドニ・ラヴァン)の足を一台のスポーツカーが轢いていく。そこをたまたま通りかかった子猫を抱いた女画学生ミシェル(ジュリエット・ビノシュ)。数日後、収容所からポンヌフに戻ってきたアレックスはミシェルがそこで眠っているのを見つけ、仲間のホームレスの男ハンス(クラウス・ミヒャエル・グリューバー)に彼女をここに置いてもらうように頼む。アレックスはミシェルの親友マリオン(マリオン・スタランス)の家を訪ね、彼女が初恋の相手であるジュリアン(クリシャン・ラルソン)に去られ、絶望に陥り放浪生活を始めたことを知る。おりしも革命200年祭を祝う夜のパリの街を、アレックスは見物客に大道芸を披露し、その姿にミシェルは感動する。2人は夜のポンヌフ橋を踊り、抱き合うが、地下鉄構内でチェロの音を聞き、それがジュリアンだと分かると狂ったように捜し回るミシェルに、アレックスは不安をなる。ミシェルに前向きに生きるように諭していたハンスは、突然セーヌ川へ入水自殺をする。秋となり、地下道にミシェルのポスターが張られているのを発見する二人。大佐であるミシェルの父が出した尋ね人のポスターであった。そこには、彼女の眼の治療法が見つかったと記されてあった。たまたまラジオでそれを知ったミシェルは、アレックスのもとを去る。アレックスは自暴自棄になり、ポスターを焼き、ポスター貼りの男を車もろとも爆破させてしまった元で逮捕される。数カ月後、突然ミシェルが刑務所のアレックスを訪ねて、再会を喜ぶ。そして、またクリスマスの夜に再会する。3時の鐘を聞いたミシェルは帰ろうとするが、アレックスは彼女を道連れにセーヌの川底に落ちていく。やがて目の前を横切った老夫婦の船に乗り、2人は2度と離れないことを誓い合う。

というストーリーである。

1991年のレオス・カラックスの映画。汚れた血等と同様、三部作のうちの一つでもある。

実生活でも恋人だったビノシュとの破局、3年間もの撮影に及ぶ莫大な制作費など、カラックスにとって苦渋の作品だったようだ。最近人って、またリバイバルしたらしい。若くして天才と言われたカラックスだが、その後の作品はそれほどぱっとしないものに終わっている。

眼病を患ったブルジョアの娘とホームレスの自由な魂の男の純愛の物語

まるでフランス風ロミオとジュリエット

橋での大掛かりな花火のシーンが印象深い

パリを訪れたら思う事だけれど、セーヌ川と橋の存在感が街を創っているように感じる

そこを舞台にしたくなった監督の気持ちは共感できる

ビノシュのおおらかな伸びやかな演技も良かった

若い頃見た映画は時がたっても忘れ得ないもの

若い頃は、何の偏見もこだわりもなく、垣根もない、誰とでも自由に仲良く出来ていたと言う事を思い出す。

まさに、この映画の主人公のように。

アートを巡る旅