好きな写真家は、と尋ねられたら、中山岩太の名前が挙がる。

日本の代表的な芸術写真家であり、日本のマイ・レイという位置づけのように感じる。

実際マン・レイとは親交があった。

ただ被写体を写すだけではない写真によって、前衛芸術を表現し続けた挑戦者だった。

芸術写真とは芸術的衝動によって自己表現し、自我拡張を目的とする写真独自の存在である

と言う中山の写真には、今の時代でも新鮮さを感じる。

写真とは、物事の本質やそこに存在する空気を映し出す四次元ツールではなかろうか。

時間さえ超越させる。

中山正子夫人は、音楽的才能があったが、様々な誘いを断念して、NY,パリへと中山を支えるために尽くしている。

一人の偉大な芸術家には、必ずと言って良い、こういう影の支えがいるのだろう。