一昨日に森美術館に古代エジプト展を見に行った。

私も25年前になるが、学生時代にエジプトとヨーロッパに美術館、博物館を巡る旅に行った。

エジプトで王家の谷とクフ王の墓、ロンドンでは大英博物館を見学した。

その時の印象は、エジプトは神秘の宝庫とだと感じた。知れば知るほど、もっと知りたくなる魅力があるのだろう。

ガイドの日本人の青年が古代エジプトに魅せられて、一ヶ月のつもりが何年間も暮らし考古学の研究をしていると言っていたが、その気持ちが分からなくもなかった。

大英博物館は、1753年に創設された世界最古の国立博物館であり、世界屈指のエジプトコレクションを所蔵している。

当時学生だった私は、大英博物館の所蔵品の質の高さと莫大さに驚いた。そして威厳に満ちた館内の雰囲気にも、英国の偉大さを感じた。

今回の展覧会の目玉は、大英博物館が誇る37mにも及ぶ死者の書のパピルスを日本で始めて全部を公開すると言う事にあると思う。

死者の書は、生まれ変わりを信じる死生観の元に、来世への旅を安全に守護する為の呪文や作法を図解入りで解説した古代エジプト人の本である。

輪廻転生を信じる古代人は、現世は仮の姿、来世への準備期間でもあった。

また地獄の閻魔様のように、現世での行為による判定もあった、それを上手く逃れたり、守護する為の呪文も描かれている。

ミイラが神官の呪文により、五感を取り戻す口開けの儀式も興味深い。

古代エジプト人は短命だったそうだが、それゆえに来世への期待が大きかったのだろうか?

アートを巡る旅