鬼才デヴィット・フィンチャーがFacebookの若き創始者マーク・ザッカーバーグの会社設立までの道のりを描いている。

ハーバードの学生のマークは、ふられた腹いせに面白半分に女学生の学内コンテストをネット上で繰り広げた。学内の女生徒には嫌われて、学長からは処分を言い渡される。

しかし、大うけしたことによりヒントを得て、親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスを開発する。

マークの才能が、ウィンクルボス兄弟の眼にとまり、誘いを受けるが、鼻持ちならない彼らの誘いを断るマークは、標的にされる。

マークの作り上げたシステムは瞬く間に他校でも評判となり、「ナップスター」創設者のショーン・パーカーのアイデア提案等を経て、社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げるが、仲間同士の裏切りや訴訟等、数々の困難が待ち受けていた。

映画のシーンで象徴的なのが、マークがいつも独りきりでパソコンに向かっていると言う事だ。

友人がパーティで馬鹿騒ぎしようと女の子とデートしようと、いつも彼は一人きりで楽しそうに画面に向かう。

人との関わりが苦手で、女性とも付き合うのが上手くない、ある意味アスペルガー的傾向のある彼は、天才肌に映る。人に理解される才能には乏しいが、独創性と知性は非常に高い。

エスタブリッシュメントな秘密結社的サークルに在籍する事を鼻にかけるウィンクルボス兄弟が、学長に自分たちこそ正統派と言い張り、マークを陥れる為に工作をするが見破られ、けんもほろろに付き返される場面の面白さ。

その時のセリフ「君たちはブルックスブラザーズの営業かね?」

なかなかしゃれが聞いていておかしかった。

天才的な独創性を持ち、創造性のある人間と、創造性が乏しい為に常に他人に追随する、もしくは足を引っ張るしか出来ないコバンザメ的人間との対比。

常に自分を持ち、マイペースを貫き、自分の理想の為にはあくなき努力を続けるマークが勝者であるのは小気味いいし、納得もできる。

人とのつながりを求めて広げる為のサイトを作った創始者が、実は人付き合いが下手で誤解を受けやすい性格だったという事実。

彼は現代のヒーローではないだろうか?

アートを巡る旅