ポーラ美術館のコレクションは、ポーラ創業家二代目である鈴木常司(1930-2000)が、1950年代末から40数年をかけて収集した作品群です。総数約9,500点におよぶ、西洋絵画・日本の洋画・近現代の日本画・版画・彫刻・東洋陶磁・日本の近現代陶磁・ガラス工芸・化粧道具など多岐にわたるコレクションは、戦後の個人コレクションとしては質・量ともに日本最大級の規模を誇ります。

23才にして、父の急死により大企業の経営者という責任を背負わされた鈴木氏は、美術品を通じて女性美の探求を求め、また、芸術に関る事により、心を静めたり、癒し、励まされたと言います。

そういう興味深いエピソードを交えながら、展示されていました。

アートを巡る旅

岡鹿之助「掘割」この作品は、鈴木氏に好まれた作品のひとつです。

鈴木氏いわく「私は特に誰の絵が好きと言うことはありませんが、岡鹿之助の絵は好きなほうです。例えばここに紹介した「掘割」は静謐な感じで、見ていると心が落ち着きます」。

芸術を愛し、理解し、保護に努め、ポーラ美術館を文化事業として成功させているのには、彼の感性の豊かさだと感じます。

アートを巡る旅

岡田三郎助「あやめの衣」

日本的な女性美の象徴、静謐さのなかに品を感じる作品です。