アートを巡る旅
リヒテンシュタイン展に行ってきました。新国立美術館は大賑わいでした。

ほぼ一ヶ月前でしょうか・・・

12月の半ば過ぎまで開催しているので、ちょうど今ぐらいが程よい混み方で見やすいと思います。

上の絵ですが、古代ローマの将軍聖エウスタキウスは、ある日の狩りで、磔刑のキリストの十字架を角の間にのせた牡鹿に出会い、キリスト教に改宗したと伝えられています。

クラナッハは、牡鹿を仰ぎ見ながら敬虔にひざまずくエウスタキウスによって、改宗の瞬間を描きました。

名門リヒテンシュタイン侯爵家が収集した美術コレクションは、総数約3万点にのぼり、英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクションといわれます。

すでに19世紀には公開されていましたが、第二次世界大戦以降は一般の目に触れる機会はごく限られ、ようやく2004年にウィーンの「夏の離宮」で一部が公開されるようになりました。

展覧会としては、1985-86年にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された大規模なコレクション展のほかは、ほとんど例がなく、日本でも四半世紀にわたって美術関係者の間で展覧会実現の努力が重ねられ、このたび、世界が羨む侯爵家の「秘宝」が初めて来日することになりました。

アートを巡る旅

クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像

ルーベンスが愛娘クララを描いた肖像ですが、五歳の子供とは思えない利発そうな深みのある表情と共に感じ取れるのは、先天的な病の影です。右目と左の目の輝きと向きが微妙にずれた印象を受けます。実際、はかない命だったようです。14才で夭折したと書かれていました。なんともいえず、切ない話です。