女優ニッキー・グレイス(ローラ・ダーン)は、『暗い明日の空の上で』という映画の主役に抜擢される。監督(ジェレミー・アイアンズ)そしてもう一人の主役デヴォン・バーク(ジャスティン・セロウ)と共に製作に意気込むグレイス。

しかしこの映画はいわくつきのポーランド民話を元にした映画『47』のリメイクで、呪われているらしいことが明らかになる。『47』は映画化の際に、主役の2人が謎の死を遂げ製作が中止に追い込まれていたのだ。それでも映画の撮影は進められたが、やがてグレイスの周りで不可解な事が起き出し、現実と映画の世界が交錯しはじめる。

いかにもデヴィット・リンチらしいストーリー・・・

虚と実の中を夢の中のように彷徨う。

裏、表、虚像、実像、映画の中の出来事と現実が交錯する。

謎解きがあらゆる場面で単純に隠されていないがゆえに、自分なりの解釈で片付けるしか方法がない。

ジグゾーパズルの最後の一コマが見つからないもどかしさ

ブルーベルベットで主人公の若いガールフレンドを演じたローラーダーンが老けているのも、私からすると不思議な感覚・・

ワイルドアットハートでも出演している。お気に入りの女優なのだと思う。

ディビット・リンチはもともとは画家を目指していて、シュールリアリズムに影響され、フランシス・ベーコンが好きな画家だという。

なるほどとうなずける。

リンチの作品は、不可思議で異界に誘って、謎かけ、虚と実を彷徨い、最後の結末を見ても答えなど見つからない。

だからこそ、魅力的なのだろう・・・

おりしも、ディビット・リンチ展が都内で開催されているらしい。

アートを巡る旅