1941年ポロック(エド・ハリス)のもとに、同じ展覧会に出品している女性画家リー・クラズナー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)が突然訪れ、親密になる。業界に顔の効くリーは、ポロックをデ・クーニング(ヴァル・キルマー)らの前衛的なグループに紹介。そして富豪の画商、ペギー・グッゲンハイム(エイミー・マディガン)がポロックと契約し、彼の名は注目され始める。45年の秋、ポロックとリーは正式に結婚する。ロングアイランドの農家に引っ越し、自然に囲まれた静かな生活を始める。だが次第に経済的な問題が拡大。そんな47年、ポロックはドリップ・ペインティングという独自の手法を編み出し、瞬く間にアート界のスターになった。だがやがてスランプに陥り、アルコールに溺れ、筆を取ることも稀になる。ついにはファッションモデル、ルース・クリグマン(ジェニファー・コネリー)と愛人関係を結び、リーはヴェネチアへと旅立っていく。そして56年8月11日、ポロックはルースと彼女の友人を乗せて飲酒運転。大事故で即死するのだった。

ジャクソン・ポロック展は東京近代美術館で今年の2月に開催していたので見てから、ポロックの偉大さを改めて見直し、映画をDVDで借りてしまった。

エド・ハリスはポロックの大ファンで、まるで製作のシーンなどは、のりうつったのごとくポロック自身の手法を見事に再現して見せていた。

現代美術の寵児として、一躍もてはやされて名声を掴んだ男の凋落。

画商や評論家次第で、翻弄される美術界の残酷さ。

創造的な仕事を生み出す者すべてが陥る状況を克明に描き出していた。

ふたりだけのアトリエという表題からも窺い知れる様に、リー・クラズナーと共にいた事により、ポロックがより活かされていたと感じる映画だった。

ポロックの現代美術に残した功績を改めて思う映画だった。

アートを巡る旅
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