アートを巡る旅
1947年、ニューヨークの作曲家のポート・モレスビー(ジョン・マルコヴィッチ)と妻の劇作家のキット(デブラ・ウィンガー)は北アフリカの地に降り立つ。ポートの友人タナー(キャンベル・スコット)も同行する。夫との心のすれ違いを感じるキットに、彼女に心を寄せるタナーは接近してゆく。3人は次の目的地に向かうが、キットは夫と離れてタナーと一緒に行動する。そしてキットとタナーは一夜を共にするが、アフリカに嫌気がさしたタナーは別の土地へ向かい、二人きりになったポートとキットは和解する。ポートの体はチフスにむしばまれていたのだった。医者もいない砂漠の果ての町でポートは息絶える。ついに一人きりになったキットは、自らを守るためにアラブ人の隊商の中に身を埋め、男と体を重ねる。そんな彼女の行方を探すタナーの手でやっとキットは砂漠からタンジールへと連れ戻される。しかしタナーが一瞬目を離すともはや彼女の姿はどこにもなかった

というストーリーである。

ポール・ボウルズの同名小説をベルトルッチが映画化。

文明に疲れたアメリカ人夫妻が新天地を求めアフリカへ行く。

砂漠が主人公の心象風景を表しているかのよう・・

砂漠を舞台とした映画は、映像として魅惑的だ。

砂漠は荒涼して、乾いていて、砂は生き物のように蠢き、全てを飲み込む

ポール・ボウルズは同性愛者で妻もそうであったり、他の男女関係を結んでも暗黙の了解だ。

全てを受容し、共存している二人の絆が砂漠の中で試されるかのように

砂漠は厳しいようで暖かい

なぜなら、行き場を失ったものさえ黙って包み込み、隠してくれる。

それが砂漠に魅せられた人々の行き着く果てだと思う

アートを巡る旅