アーティゾン美術館に初めて来館した。ブリヂストンの石橋財団の美術館であり、新しくリニューアルされた。現代美術から、石橋財団のコレクションまで、幅広く展示されている。場所も、東京駅から近い京橋というロケーションも良い。

人間は一匹の動物として一人一人全部違う感覚で世界をとらえ、各々の環世界を通して世界を眺めている。それらは一つとして同じものがない。同じ言葉もない。同じ光もない。芸術がそのことに腹をくくって誠実に取り組めば、小さな一匹にとって世界は官能に満ち、やがて新たな生態系が動きだす。イリュージョンを言語にすり替えず、日々出会うものたちをしっかりと手探りし、遊び、粛々と自分の仕事をしていこう。(鴻池)

全くおっしゃる通りだと納得した。

鴻池朋子が、雪深く積もった川を毛皮を被り、マタギのように舟を漕いで移動する。その映像を見てる私も、雪国の川を一緒に渡っているかのような錯覚を感じた。

芸術というのは、感応能力であり、何かを感じて、突き動かされるように作品に昇華する。

イリュージョンであり、エモーショナルなバイブレーションをお互いに共有することでもある。

動物達は、人間と同じ言語を持たないが、何かを発信している。

それを感じ取れる作家であると感じた。